紛争の内容

依頼者の方は、3社に対して80万円の負債があり、支払いの滞納を複数回されておりました。もっとも、当事務所の方で聞き取りをさせて頂いた結果、ひと月1万5000円程度であれば支払いが可能とのことでしたので、ご依頼を頂き、任意整理を行うことになりました。

交渉・調停・訴訟などの経過

5年間で60回払いの分割払いを認めてもらえれば、債権者への返済金額はひと月1万3000円程度となり、返済のための銀行への振込手数料を支払っても、支払の合計額はひと月1万5000円に収まるものでした。
そこで、5年間60回払いという和解条件を提示して、債権者3社に対して和解を申し入れました。

本事例の結末

債権者3社は、5年間で60回払いという和解案を了承しました。

本事例に学ぶこと

5年間で60回払いというのは任意整理で獲得できる最も有利な和解条件であり、それ以上長期の分割払いは認めてもらえないことが多い、ということが広く知られております。そのため、今回のような和解案の提案も、断られる可能性が一応はあったのですが、無事に和解案が了承されました。以上の和解結果から、5年間で60回払いという和解案が実際に認められるケースもあるということを改めて確認できました。