住宅ローンと不動産投資ローンは、いずれも不動産を購入する費用について、金融機関から融資を受ける制度になります。住宅ローンは居住用不動産の購入資金を借り入れるものであり、不動産投資ローンは賃貸により収益を得るための投資用不動産の購入資金を借り入れるものです。これらは似た制度ですが、融資の目的が全く異なりますので、投資用不動産を購入するために住宅ローンを利用することは、当然禁止されます。
ところが近年、住宅ローンを利用した不動産投資の勧誘が増えているそうです。実際にご相談を受けた案件では、その方はSNSを通じて知り合った不動産コンサルタントから勧誘を受け、言われるがまま住宅ローンを組み、投資用マンションを購入していました。また、その投資用マンションには、所有者である相談者と実際に住んでいる借主との間に、何社もの実態の定かではないサブリース業者や管理会社が介在しており、借主から支払われた家賃が相談者までほとんど支払われない(流れない)状況でした。そのため、住宅ローンの支払いに窮した相談者は、住宅ローン債務の整理のために幣事務所に相談されたのでした。その方は、弁護士に指摘されるまで、住宅ローンを投資用不動産の購入に利用することがいけないことであると認識していませんでした(その後、自己破産が認められましたが、この件については裁判所から厳しく指摘されました。)。
インターネットやSNSを通じて、上記のような勧誘を受ける危険が増していると思われます。ぜひご注意をいただきたく、記事にさせていただきました。