コロナ禍で、食料や日用品の買いだめが問題になった時期がありました。備蓄はある程度必要ですが、1週間あるいは1ヶ月間で具体的にどのくらいの量が必要なのかを把握している人は少ないのではないでしょうか。そのため、コロナ禍の不安も手伝って、過度な買いだめが発生してしまったのだと思います。
家族の人数、年代、ライフスタイルなどによって、食料や日用品の必要数は大きく変わります。それは家計にも同じことが言えると思います。ご自身の家庭で、何にどのくらいのお金がかかっているのかを把握することは、とても大切なことです。
家計簿を作成すると、毎月の総支出がわかりますので、その支出が収入の範囲内に収まっているかを確認します。もし赤字になってしまうのであれば、当然支出を見直さなければなりません。また、将来発生する費用があるのなら、それに備えて貯蓄をする必要も出てきます。その上で、費目別に毎月の予算を立て、その予算内に収めるお金の使い方を身につけましょう。
当事務所にご依頼いただいてから家計簿を作成し始めた方の中には、ご自身がこれだけお金を使っているのだと、初めて実感される方がいます。家計簿をきっかけにこれまでの生活を見直し、収支をきちんと管理できるようになることで、貯蓄できるようになる方もいます。
家計改善のためには、収入を増やす、もしくは支出を見直す、の2つの方法がありますが、支出を見直すことの方が、短期で改善ができ、取り組みやすい方法です。まずは支出の把握から始めてみましょう。