紛争の内容
依頼者は非常に多数のギャンブルによる借金を膨らませてしまい、何度も何度も携帯電話をカードショッピングで購入して転売してしまった、という悪質性の高い事案であり、破産手続開始後に免責許可が得られるか疑問に思われる事案でした。
交渉・調停・訴訟等の経過
まずはギャンブル依存症であることを認識してもらうべく、専門の病院に通院していただき、プログラムの受講をしてもらいました。そして、その過程を丁寧に報告書に書きました。
換金行為については、できる限り詳細な表形式の報告書を作成しました。
そして、反省文も書いてもらい、包み隠さず全てを明らかにしました。
本事例の結末
債権者集会では裁判官から厳しい追及を受けましたが、嘘偽りがない説明と謝罪を行い、最終的に裁量免責決定を受けることができました。
本事例に学ぶこと
裁判所が一番怒るのは、嘘をつくこと・隠し事をすることです。リスクは承知の上で、全て明らかにして謝罪することで、最悪の事態を免れることができた事例となりました。
弁護士 平栗 丈嗣








