紛争の内容

Xは住宅を購入し、住宅ローンを支払いながら、家族4人で暮らしていましたが、勤務先の配置転換などもあり、給与が大幅に下がってしまったことで、借入れが増え、返済が厳しい状況となってしまいました。

交渉・調停・訴訟などの経過

Xは住宅は何とか今後も残していきたい意向でしたので、住宅ローンは支払いつつ、残りの債務を圧縮した上で返済していく個人再生の手続を選択しました。

本事例の結末

住宅ローンは従前どおり支払いながら、残りの債務700万円を250万円程度まで圧縮し、それを5年間の分割で支払っていくという再生計画を立て、裁判所に認可されました。

本事例に学ぶこと

破産手続きであれば、原則として不動産(自宅)は手放すことになります。
しかし、個人再生手続きであれば、住宅ローンを支払い続けたまま(つまり自宅に住み続けながら)、圧縮された債務を返済することで、残りの債務の返済を免れることができます。
住宅をお持ちの方で債務整理に悩まれている方は、まずは弁護士にご相談ください。