自己破産、個人再生、いずれの手続きにおいても、家計簿作成が必須となり、1円単位で正確に記載いただくのはもちろんのこと、節約節制の跡が見られる内容になっているかについても、裁判所から厳しくチェックされます。

ところで近年、生計を一にする方(多くは配偶者)が、クレジットカードを継続的に利用なさっているパターンが多く、こういった場合は、家計簿に返済額を記載いただいた上で、利用明細の提出もお願いしております。理由といたしましては、明細を拝見させていただかないと、その使途を全く把握できないからです。例えば水道光熱費や携帯料金、食料品購入等、生活に密着したものが多く、かつ、その方の月収の範囲内であればまだよいのですが、収入を大きく超えた返済額、かつ浪費とみなされそうな買い物が多い場合には、手続きが終わるまでの間、使い方を改めていただくようご協力いただかねばなりません。

こと、個人再生を選択する場合においては、一定額の余剰を毎月継続して発生させる必要があるため、生計を一にする方の理解や協力を得られるかがカギになってくると思います。