債務を利息制限法によって再計算すると、返済額が少なくなるのですか。

少なくなります。利息制限法による利率は原則として18%ですが、消費者金融の利率は28%程度が多いですから、消費者金融の計算では元金が50万円でも、利息制限法で計算してみると元金は30万円しか残っていないということがあるのです。

たとえば、ある月に1万円を返済した場合、消費者金融の計算では、元金が4000円、利息が6000円になっても、利息制限法の計算では、元金が6000円、利息が4000円になることがあります。そうすると、本当はその月は、消費者金融の計算より元金を2000円多く返していることになります。このようなことが長くと、消費者金融の主張する金額より、利息制限法で計算した金額の方が、かなり少なくなるということがあるのです。