ある任意整理で、プロミスとネオラインキャピタルに受任通知(兼債権調査依頼)書を出しました。
すると、「プロミス」と「クラヴィス」と「ネオラインキャピタル」から履歴の開示がありました。引き直しの結果、プロミスとクラヴィスに過払金が出たので、各社に不当利得返還請求書を発送しました。
各社の担当者と話したところ……

プロミスは、子会社クラヴィス(旧タンポート・クォークローン・ぷらっと・リッチ等)との取引にて発生した過払いについて、
以前は、全面的にその請求窓口となって対応してきましたが、
クラヴィスの親会社でなくなったとたん、クラヴィス分における過払い請求についての対応を変えてきました。
クラヴィスとプロミスは、今は親子関係にないので、
プロパー(元々プロミスとの契約がある)以外の、つまりクラヴィスと取引した分は、クラヴィスに請求してほしいと言うのです。
そこで、クラヴィスと交渉すべく過払い金の請求書を送ると

   「過払いの請求をいただいたんですが、この件、うちから履歴を送った記録がないんで、
   恐らくネオラインキャピタルの方から、履歴が出てるんじゃないかと思うんですが……
   今、この番号でお調べしたところ、旧社名リッチからのお取引なんですが、平成19年にプロミスに債権譲渡してるんですね。
   それをまた、プロミスがネオラインに債権譲渡しています。
   ですんで、交渉の方も、ネオラインと話してもらう形になりますので、よろしくお願いします」

と、担当者に言われました(ちなみに、クラヴィスの新しい親会社はネオラインキャピタルです。
さらに言うと、SFコーポレーション(旧三和ファイナンス)もフロックス(クレディア)も、ネオラインキャピタルの傘下です)。

全く、「たらいまわし」とは、この事です。
自分たちの都合で、くっついたり離れたりした揚句、最終的に資力のない会社に債権を集中(譲渡等により)させ、
債務整理の解決を難しくしています(利息制限法での引直計算の結果、過払金が発生しても、債務が残っても…)。
武富士のように、正式に再生手続きを取らないまでも、各社が生き残りを掛け、あの手この手で、必死なんだと思います。

けれど、これからも、ご依頼者の(取引していた)債権者が、法的に破綻していない限り、より一層「慎重に」そして「粘り強く」交渉して、
少しでも、ご依頼者に有利な条件で和解ができるよう努力していこう!と、改めて思いました。